大学生がコワーキング利用するメリットや使い方
こんにちは!奈良でコワーキングスペースを運営している「YAMATOBASE」です。
大学生は人生のモラトリアムの時期と呼ばれることが多く、高校までは画一的な教育を受ける一方で多くの自由な時間が与えられます。
そしてその「自由」を何に割くかで「自分」という存在が形成される時期でもあるかと思います。
実は大学生こそ読書や勉強、ビジネスを始める環境として、カフェやファミレスなどの代わりにコワーキングスペースを活用することで、いろいろな人や情報と触れ合うことができ、将来の可能性が広がります。大学も基本的に土日は休みのため、時間を持て余している方も多いかと思います。本日はそんな人生のモラトリアムを過ごす大学生がコワーキングスペースを活用することの具体的なメリットを紹介したいと思います。
こんな人に読んでほしい記事です
- コロナ禍で課外活動が減り、多種多様な人と交流したいと思っている大学生の方
- 将来の職種や進路選択において迷っている方
- 意識やモチベーションの高い人に囲まれて仕事や勉強に取り組みたいと思っている方
多くの大人や職業と触れ合うことで将来の可能性が広がる
僕は大学在学中から起業し、そのまま一度も企業に就職することなく現在に至るのですが、当時から就職活動というものには疑問を抱いておりました。というのも個性をアピールする場なのに真夏でさえみんな一緒のリクルートスーツを着て、エントリーシートや面接では「御社が第一志望です。御社の社風や社訓に惹かれました。」などという嘘を何十社の前で平然と並べ立てる光景が異様に思えたからです。同期の友人の本当の志望理由は「給料が良くて、大手だから安定していそうで、合コンでモテそうだから」だとかそんなものでした。
そもそもなぜ大学の進路相談室には企業への就職しか選択肢が用意されていないのでしょうか?
個人事業主になったり、起業して会社を経営したり、投資家になったりする道も同様に提案されていても良いはずです。数多く存在する業種や業界さえ大学生の僕にはちんぷんかんぷんでした。社会には学生と社会人とがナチュラルに交流できる場がほとんどなかったのです。大学生の皆さんの中にもそんな憤りを抱えている方が少なからずいらっしゃるはずです。
そのため当時自分が「職業」のイメージが湧くのは20年かそこらの人生の中で触れ合ってきた大人である「親の仕事」か「学校の先生」「お医者さん」「塾の先生」くらいでした。司法書士や行政書士、中小企業診断士などの資格は会社を設立してから初めて知りましたし、同期のエリートが就職した商社やコンサルティング業界の仕事の内容は未だによく分かりません。どうしたら学生のうちから少しでも職業という将来の可能性や選択肢を知る機会を増やし、納得のできる進路選択をすることができるでしょうか?
僕はその問題を解決するひとつの選択肢こそがコワーキングスペースだと考えています。コワーキングスペースには業種、業界に関わらず、様々な大人が出入りします。大学生にとってそこでの出会いは正に人生を変えるほど大きな影響を与える可能性があります。世の中にはこんなおもしろい仕事があるんだと、生涯を捧げたいと思える仕事に出会えるかもしれません。もともとコワーキングスペースには人と関わることが好きな人が出入りしていることが多いですので、気になる方には勇気を出して積極的にアプローチすることでぜひこのチャンスを掴みに行ってください!
仕事に対する価値観を変えることができる
今の日本では残念なことに「働くことは大変なこと」「仕事は嫌々仕方なくするもの」という価値観が一般的です。満員電車に乗れば朝からイキイキと出社する人の姿はなく、帰りは皆グッタリしています。しかし一方で毎朝仕事に行くのが楽しみで、時間を忘れて取り組んでいる人も世の中にはいます。この差は一体どこで生まれるのでしょうか?
僕はどんな業種、業界の仕事にもやりがいはあると思います。しかしながらそのやりがいを感じ、イキイキと仕事ができるかどうかには、その職業の構造が大きく関係していると思います。例えばサラリーマンやアルバイトはあらかじめ雇用契約書で出勤時間や給与が決められており、仕事に取り組む前から結果が分かっています。頑張ったら頑張った分だけ報酬が上がるわけではないのです。良い意味では報酬が保証されているため安定しており、悪い意味ではおもしろみがありません。
しかし独立、起業して事業を始めた場合、売上も自分の報酬も不確実で、休みも取ろうと思えば取れるだけ取ることができます。自由な分だけ主体性や創造性が求められ、裁量権があるからこそ仕事に責任感も生まれます。この主体性や裁量権の違いが仕事に対するモチベーションの差に繋がるのではないかと僕は思います。さらに職業形態別のこんなデータがあります。
サラリーマンやアルバイトに比べ経営者や自営業の人は自信を持って仕事をしている割合が格段に高いのです。これは自ら主体的に世の中に価値提供し、それがお金という形で世の中から認められているためであると考えられます。
コワーキングスペースにはこの図の右側に位置する経営者、自営業の方が比較的多く在籍しており、業種、業界は違えど多くの方が楽しんで仕事に取り組んでいます。僕も現在毎日コワーキングスペースで仕事をしておりますが、一度も仕事に対する愚痴や不平不満を聞いたことがありませんし、周りの経営者は皆寝食を忘れて仕事に夢中になっています。コワーキングスペースでそんな仕事を楽しんでいる大人と出会い、仕事に対するイメージや価値観を少しでも良くしていってほしいですね。
人生の指針、メンターとなる人を見つけることができる
大学生の頃は社会経験もなければ成功体験も少ないでしょうから、何をどうしたらいいかよく分かりません。そんな中で劇的に成長を早める方法があります。それは尊敬できる師との出会いです。
僕は大学生の頃のひとつの出会いをきっかけにここまで来ることができました。最初に出会ったその経営者の方は若くして企業のトップでカリスマ性があり、僕が見てきた大人の中でダントツで光っていたのです。彼に頭を下げ教えを請い一方的に弟子入りし、6年間に渡り一緒に仕事をしてきました。そして今では共同事業パートナーとして本事業に取り組んでいます。この出会いは狭い大学の交友関係の中では決して生まれなかったかけがえのないものです。
彼と出会うことがなければ20代で県の代表する起業家として名を連ね、知事や大臣とお会いすることも、新聞の一面に取り上げられることもありませんでした。今では僕ももう30代になりましたが、若いというのはそれだけで可愛がってもらえる大きな武器です。交友関係を学内に留めることなく、大学生の方はコワーキングスペースをフル活用して出会いの幅を広げてみてください。僕のようなドラマチックで運命的な出会いをすることを応援しております!
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