3つの仕事観!ジョブ(JOB)、キャリア(Career)、コーリング(Calling)とは?
こんにちは!奈良でコワーキングスペースを運営している「YAMATOBASE」です。
突然ですが、皆さんは日々の仕事にやりがいをもって取り組めていますでしょうか?
イェール大学で組織行動学を研究するエイミー・レズネフスキー教授の調査によれば、仕事に対しての価値観は3つのタイプに分類されるそうです。本日はそんな異なる3つの仕事観の違いをお伝えしたいと思います。
- どうしたらやりがいを持って仕事に取り組めるのか興味がある方
- キャリアアップや転職を考えている方
- 会社に属しながらも「このままではいけない」と現状に対しどこか不安や危機感がある方
ジョブ(JOB):お金ための労働
ジョブ型の働き方をする人の仕事の目的はシンプルにお金をもらうことです。仕事に対するやりがいや成長はあまり感じられず、やりたくないけど仕方ないからやるというスタンスで仕事をしています。そのため仕事に対する熱量が低く、業務に対する創意工夫なども基本的には行いません。「まだ仕事終わらないかな〜」と何度も時計を見ながら日々の業務をこなしている状態ですね。そのため人生の喜びや充実感を仕事以外に求めています。「朝起きて仕事行きたくないな〜」「帰ったら何をしようかな〜」「週末はどこへ出かけようかな〜」と頭の中には帰宅後と休日のことでいっぱい!またストレスを抱える仕事を通して稼いだお金を、ストレスの発散のために使う傾向があります。またこれは何もアルバイトやフリーターなど一時凌ぎ的な労働形態の方に多いタイプであるというわけでもありません。日本人は「他者からどう思われるか」というのをとても気にする国民性なので親や先生の言われるがままに仕事に就いた、就職ランキングで上位だったからたまたま入社したという方も少なくありません。例えば大手企業サラリーマンの仕事がしたかったわけじゃなくて、大手企業サラリーマンというステータスが欲しかった。医者の仕事がしたかったわけじゃなくて医者というステータスが欲しかった。という方はいらっしゃるかと思います。その結果社会的に高い収入や地位や与えられている仕事にも関わらず、自分が思い描いていた仕事のイメージと現実とのギャップに苦しみ、ジョブ型の働き方になってしまうという方も少なくないのです。
キャリア(Career):自己成長のための労働
キャリア型の働き方をする人の仕事の目的は地位や名声、自己成長のためです。働くことで必要な知識やスキルを手に入れられて、自分が成長できる理由から仕事に取り組んでいます。例えば「資格取得のためには最低3年はこの仕事に従事しなければならないから働いている」「将来フリーランスとして独立したいから今はこの会社でプログラミングの技術を習得している」などです。このタイプの人は仕事を勉強の場として捉えている傾向があります。学校と違いお金を貰いながら勉強できるのですから的確な職場を見つけることができればそれは絶好の自己成長の場となり得ます。しかしこのタイプの人の陥りがちなのは将来のために今を踏み台にしているという状態です。そのため「今は勉強期間だから仕方ない、鍛錬しているのだから辛くても頑張ろう!」などとあくまで未来の幸せのために今は我慢している状態でもあるのです。そのため今この瞬間の仕事から得られる満足感や充実感を得にくい傾向があります。
コーリング(Calling):使命感のための労働
最後はコーリング型の働き方をする人の特徴です。コーリング型の人は仕事そのものに意味と意義を感じており、職業を自分のアイデンティティと捉えています。またジョブ型、キャリア型の人との決定的な違いはジョブ型やキャリア型の人はお金や昇給、資格取得など外から与えられる報酬が仕事へのモチベーションである一方、コーリング型の人は自分が内面的に感じる「意義」を仕事のモチベーションにしています。Callingという英単語自体の直訳は「呼ぶこと、叫び」ですが、そこから派生して「天職、神のお召し」という意味があります。人生の大半を占める仕事において「この仕事はまさに天から自分に与えられたものだ!」と感じることができたらそれに勝る喜びはないのかもしれませんね。
いかがでしたでしょうか?職業に貴賤はないという言葉の通り、この世の中は様々な職業が役割分担されることでうまく回っております。あなたの苦手は他の誰かの得意です。職業選択の自由が認められた現代において、イヤイヤその仕事を続ける必要はどこにもありません。今一度自分の仕事への取り組み方は上記の3つのどれに分類されるのか問い直してはいかがでしょうか?
また多種多様な人々が集まる空間として現代ではコワーキングスペースが急速に普及しております。異分野や異なる業界の人々と触れ合えるチャンスも多く広がっているので、今の仕事にどこかもの足りなさを感じるという方は一度訪れてみてはいかがでしょうか?きっと素敵な人々や仕事との出会いがあると思います。
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