「YAMATO BASE」が奈良のイノベーションの中心場所になる!?

Column
Charismatic Asian Team Leader Shows Laptop with Data Statistics to Diverse Group of Talented Young Developers, They Start Discussion at Meeting Table. Creative People in Stylish Office Environment.

こんにちは!奈良でコワーキングスペースを運営している「YAMATOBASE」です。

アメリカではシリンコンバレーのコワーキングスペースがイノベーションの中心的存在を担っておりました。このムーブメントは今後日本でも活発となるのでしょうか?本日はコワーキングスペースは令和のイノベーションの中心場所である理由お伝えしたいと思います。

こんな人に読んでほしい記事です

  • なぜコワーキングスペースがイノベーションの中心場所なのか知りたい方
  • なぜコワーキングスペースが行政も認めるインキュベーション施設になっているのか知りたい方
  • なぜコワーキングスペースへ次々と起業家が集まるのか知りたい方

コワーキングスペースは起業家のピッチイベントの中心場所となっている

現代においてなぜコワーキングスペースが起業家に適した施設なのかは他の記事でお伝えさせて頂きました。そしてその起業家にとって必要不可欠なイベントがピッチであり、現在コワーキングスペースでは起業家のピッチイベントが開催される中心場所となっています。

そもそもピッチとは何でしょうか?ピッチとは、投資家に対して自社の製品やサービスを紹介するプレゼンテーションのことです。ピッチの発祥は、世界のIT業界の中心地、アメリカ・シリコンバレーだとされています。サンフランシスコ・ベイエリアの南部に位置するシリコンバレーといえば、世界的に知られる一流企業誕生の地としてもおなじみです。GoogleやApple、FacebookやTwitterなど、世界に名だたる企業がこのシリコンバレーに本拠地を構えています。

Google本社を訪れた筆者

シリコンバレーでは数多くのベンチャー企業がコワーキングスペース出身であり、またAmazonやFacebookなど多くのIT企業はオフィスをコワーキングスペースへと移転しています。そして現地のコワーキングスペースでは毎週のように起業家と投資家とを結びつけるピッチが行われています。ピッチは相手(投資家)が専門分野でない場合もあるため、一般的で分かりやすい言葉を使います。目的はサービスや製品を投資家に売り込んで資金やサポートを得ることです。このピッチイベントは新時代のイノベーションを起こす上で非常に重要な役割を持ちます。イノベーションを起こすには革新的なアイディアを持つ起業家と、それを援助する投資家とが力を合わせることが不可欠だからです。

近年はITを軸としたイノベーションが多く、起業家の平均年齢も若年化する傾向にあります。投資家は単に資金を提供するだけでなく、出資先の会社の株式を取得することで経営をアドバイスする大切な役割も担っています。革新的なアイディアと実行力を持つ起業家と、資金と経験を持つ投資家、この両者を結びつける役割がピッチにはあり、その中心場所であるコワーキングスペースは正に令和のイノベーションの中心場所であると言えるでしょう。最近のコワーキングスペースにはピッチホールや、ピッチ用のステージまで設けている店舗もあるくらいです。

岐阜の十六銀行運営のコワーキングスペースNOBUNAGAキャピタルビレッジ。起業家のためのピッチステージが設けられている。

行政も認めるインキュベーション施設となっているため

近年では行政が一括でコワーキングスペースを借り上げて、有望な起業家に貸し与える自治体も増えてきております。日本は先進国の中でもダントツで起業に対する意識が低く、国家としてもこの問題を重要視しております。そこで各自治体はまず起業のためのインフラを整備しようということで各地に行政が支援する形でコワーキングスペースの設置に力を入れているのです。そのムーブメントの中心となっているのが愛知県ステーションAiです。詳しくは世界最大級の創業支援拠点「ステーションAi」の記事をご覧ください。

今後さらに人、物、金を始めとする流通の拠点となっていく可能性が高いため

コロナ禍により飲食店を始めとする多くの店舗が打撃を受け、現在都心部、地方問わず多くのテナントが空いてしまいました。

そんな現状を何とかしようと国は1兆円もの予算を拠出して事業再構築補助金の実施に踏み切りました。莫大な予算を投じることで事業家が新時代にマッチした新たなビジネスモデルへ舵を切ることに対して背中を押したのです。ではウィズコロナ、アフターコロナの世界で求められる画期的なビジネスモデルとは一体何でしょうか?

この事業再構築補助金の活用例として話題に上がったのがコワーキングスペースとしての事業再構築です。最大8000万円までの補助金を受け取ることができる、中小企業庁が手掛ける「事業再構築補助金」の説明動画の中にも具体例としてコワーキングスペースとしての活用が取り上げられていることから、非常に注目を浴びております。

実際にコワーキングスペースとしての事業再構築は全五回ある募集のうち第一回目の募集だけでも53件が採択され、店舗のコワーキングスペース化が着手されております。コワーキングスペースは商談、セミナー、イベントの場所でもありますから、コロナ禍により空いてしまったスペースがコワーキングスペースとなることで逆に人、物、金の流通の拠点へと変化させようとしたのです。

ラジコン×カメラでドローンが生まれたように異分野、異業種のものが混ざり合うことでイノベーションが生まれることが多くあります。様々なバックグラウンドを持った人、物、金の流通と拠点であるコワーキングスペーススペースではこれからも思いがけない出会いにより日々アイディアやイノベーションが生まれていくことでしょう。

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