大和松煙煤づくりツアーを開催しました。

すすづくり体験イベント Events

イベントは大盛況のうちに終了しました!ご参加の皆様ありがとうございました。

奈良墨イベントシリーズ第2弾”煤づくり”

大人の遠足

6月の錦光園さんの工房見学イベントの第2弾として、墨の原料の一つとなる煤を作る過程を体験するイベントを2026年7月18日に行いました。

参加者は、第1弾に参加してくださった方や、YAMATO BASEの会員さんとそのご家族。

大人10名、子供2名の参加となりました。

現地集合、現地解散で、集まった先は大和松煙さん。

錦光園の長野さんが、赤松を燃やして煤を採取する設備を構えたのが東吉野村。
そしてその工房は「大和松煙」と名付けられ、2026年7月より本稼働を始めました。

そんな大和松煙さんで、長野さんから煤の作り方を教わり、汗を流しながら煤づくりをしたり。
近くの川で冷たい水に足をつけてみたり。

夏のひとときをみんなでのんびり過ごす楽しい時間でした。

松煙墨と油煙墨

墨は煤を膠で固めて作られます。
その原料である煤は、木(赤松)を燃やして採取する方法と、油を燃やして採取する方法とがあります。
完成する墨、前者は松煙墨と呼ばれ、後者は油煙墨と呼ばれています。

長野さんは、当初、松煙墨の原料となる松を燃やして煤を取る設備を自前でこしらえました。

松煙墨の煤づくりをする方が日本にもうお一人しかおられない。
その方がやめられたらもう日本では松煙墨が作られなくなってしまう。

詳しくはこちら:消えゆく松煙墨を守る、本物志向の多才人

その危機感で長野さんは自ら立ち上がりました。

そんなさなか、油煙墨の煤も入手ができなくなる危機に直面しました。
今年の冬の製造にすら原料が不足して間に合わないかもしれない。

幸い松煙の装置を置いている敷地は、以前木工所だった場所で、細長いフロアです。
空いている細長い空間に油煙の装置もこしらえました。

そんなわけで、今回の体験は、この油煙墨の原料の煤づくりです。

楽しい煤づくりの作業

長野さんと墨づくりのストーリーを知っているわたしたちでも、やはり力にはいくらにもなれません。

それでも、楽しいイベントとして、ともに場と時間を共有し、感じることはできます。

イベント向けに1列2段だけ装置を稼働していただき、丁寧な説明のもと、見よう見まねで作業開始。

芯に火をつける。

器にたまった油に芯を浸す。

蓋をかぶせる。

これで油を燃料にして火が燃え、煤が蓋の裏に付着していきます。

火が並んでいるさまは、少し神秘的でもあります。

そして、一定の周期で蓋を回して、煤のつき方を均等にします。

数時間燃やしたのち、煤がたまるので、蓋を取って煤を刷毛で集めます。

こうしてみんなで集めた煤はわずかに100グラム。

でもすべての工程、みんな真剣に取り組みました。

火が大きくなりすぎないように、油が切れないように、汗をかきながら煤だらけになりながら。

きれいな川

大和松煙さんのすぐ近くには、吉野川の支流の高見川という清流が流れています。

作業の合間にはパシャパシャと川遊びなんかもできました。

おいしいごはん

今回、大変お世話になったのが、ひなたやさん。

大和松煙から歩いて10分とほど近い場所にあるお食事処です。

作業が終わって、近くの温泉で汗と煤を落とした私たちは、その夜、ひなたやさんでお疲れ様会を行いました。

シェフ リッキーさんの心づくしの絶品手料理の数々。

女将さん みぃちゃんの細やかな気配り。

時間も忘れて、大いに飲んで食べて喋って。リラックスしたひと時をすごしました。

ひなたやさん、ありがとうございました!おいしくて大満足でした!
また次回、よろしくお願いいたします!

ひなたやさんは、「泊まれるごはん屋さん」。
泊まれる人数は限られていますが、当日都合のつくメンバーでこのあと宿泊させていただきました。

なんだか合宿みたいで、懐かしい感じ。

次回は春?

楽しい時間はあっという間に過ぎ、思い出を胸にそれぞれ帰路についたのでした。

この何とも言えない楽しさ、達成感(どこにも達してはいないのですが)、これは近いうちにまた企画しない手はありません。

次回は蛍を見ることも目的の一つに加えて、煤づくりツアーの2回目を開催したいと思います。

今回ご参加いただけなかった方も、乞うご期待!

錦光園様、大和松煙様、長野様、ありがとうございました!

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